ヤジコヤデザイン|安曇野市・松本市を中心に活動する個人デザイン事務所

リハビリ専門職がお伝えする身体づくりのお役立ちブログ

リウマチの方のむくみに効果があると思ったハンドマッサージャーの紹介

みなさん、こんにちは。
ヤジコヤデザインの矢島(代表)です。
ヤジコヤデザインではコーディングなどのデスクワークをしておりますが、実は理学療法士としてリハビリの仕事もやっております。
そんなリハビリ職の視点から、様々な身体のお悩みに役立つ情報をお伝えしていきます。

今回のテーマは前回のEMSに続いて「ハンドマッサージャーを使ったのむくみ改善」です。
今回も、リウマチの方でみられる手のむくみに対して、私見も交えながら書いていきたいと思います。
実際に市販のハンドマッサージャーを使った様子も紹介していきます。

ちなみに前回の記事を見たい方はこちらから↓
「リウマチの方のむくみに効果があると思ったEMSの紹介」

まずは前回のEMSに加えて、ハンドマッサージャーを使った効果を実証

今回紹介するハンドマッサージャー
「ルルド ハンドケア AX-HXL280」

さて今回は、堅苦しい説明は後回しにしてハンドマッサージャーを実際使った様子をお伝えしようと思います。

前回の記事を上げてから翌日からこのハンドマッサージャーを使ってみました。
届いたものはこんな感じ。

ハンドマッサージャーの箱の表
箱の表
ハンドマッサージャーの箱の裏
箱の裏

中身はこんな感じ。

ハンドマッサージャー
シールが付属品でついていて自分好みにデコれます

ボタンは3つで、操作はシンプルです。
主電源のボタンで2つのコースが選べます。
一つは”手を包みもむ「全体コース」”、もう一つは“指を押しもむ「指先コース」”です。
強度は弱・中・強の3段階、ヒーター機能も付いていて、10分で自動で電源が落ちるようになっています。

実際に手を入れた姿がこんな感じ。
パックリ食べられてます(^^)

手を入れた写真
実際に手を入れたところ

ハンドマッサージャーを実際に使ってみる
~リウマチだから慎重に~

うちの奥さんはリウマチなので、いきなりこいつに手を食べさせるわけにはいきません。

商品のレビューを見てみると、弱でも指が破裂しそうに強い、ともあったので、安全確認のために私が先に使ってみました。
すると、分かったことが下記の2つ。

①確かに中指の圧迫が強くて、中指の先から中身を押し出されそうな感じに圧迫されます。
②「全体コース」よりも、意外と「指先コース」の方がやさしい(弱い)。

①が厄介だなと思いましたが、指を奥まで入れないことで解決できました。
そこで、最終的に落ち着いた使い方がコレ(左の写真)。

装着の仕方(浅く入れた図)
指が反対側から見えない程度に入れる
装着の仕方(奥まれ入れた図)
しっかり入れてしまうと中指が痛い

左の入れ方であれば、「全体コース」もやることができました。
ただ、「全体コース」は手のひらへの圧迫が強めなので、様子を見ながら入れる深さを変えることをお勧めします。
「指先コース」であれば、右のように深く入れても大丈夫だと思います。

必ず、“弱”ですよ。

使ってみたら、結構期待できるかも!

さあ、前回の記事にあげたEMSをやった後に、このハンドマッサージャーも使ってみて、6日ほど経過しました。
結果は下の写真のとおり。

マッサージ直後
マッサージ直後
EMSのみ
前回のEMSのみ
何もやってない手
何もやってない頃

よくなってる!
良かった!
ちなみにハンドマッサージをやって1時間後の写真もお見せします。

1時間後の手
1時間後

直後よりは戻ってしまっていますが、やっぱりよくなってる。
これは期待ができます!

このハンドマッサージャーはコードレスなんで、手軽に使えて、今のところ苦も無く毎日やれています。
合う合わないがありますので、絶対ではないですが、皆さんも周りの方々に相談してみる価値はあると思いました。

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むくみを放置しちゃいけない理由

甘く見ていられないむくみの放置

こんなタイトルをつけると怖くなってしまう人もいるかもしれませんが、ほんとに放っておけないんです。

一般的にリンパ管に何らかの問題があって起こるむくみには徐々に悪化する経過があります。
むくみは浮腫と言いますが、リンパ性の浮腫は下のような感じで悪化します。

潜在性リンパ浮腫 ⇒ 可逆性リンパ浮腫 ⇒ 不可逆性リンパ浮腫 ⇒ 象皮病

リウマチの方で象皮病に至るまでの方は見たことがないので、そこまで行くことはないと思います。
象皮病とは、不可逆性リンパ浮腫の状態が長くなってしまい、組織と組織の間のたんぱく質が編成して繊維網を作って、皮膚までに及ぶ病態です。
皮膚の表面も硬くなって、象の皮膚に似た状態になってしまいます。

先ほども言いましたが、この状態になった方は見たことがないので、ここまで行く可能性は低いと思います。

ただ、不可逆性リンパ浮腫に近いような状態になる可能性は否定できません。

不可逆性リンパ浮腫とは?

不可逆性リンパ浮腫とは、“不可逆性”とある通り、戻らない浮腫です。

通常むくみは朝になると寝るまえよりもよくなっている、なんてことがよくあると思いますが、不可逆性になると朝になってもそれほど軽くなっていません。
さらに、皮膚も徐々に硬くなって、指で押しても凹まなくなります。

組織と組織の間を自由に流れていたたんぱく質や脂肪が変性して沈着し、組織の一部となるためと考えらえています。
むくみ(浮腫)はこうなってしまう前に治療に乗り出すことが大切であると言われています。

まとめ

今回は、うちの奥さんの手のむくみが改善したことがうれしくて、難しいことは少なめに書いています。
まずはこの事実を皆さんにお知らせしたいと思ったので。

むくみ(浮腫)の改善には、「圧迫」「マッサージ」「運動」が大切です。
しかし、これをリウマチの方にセルフケアとしてやってもらうのは非常に難しいです。
それを、EMSやマッサージ器がやってくれれば、うれしい限りです。

個人的には、ハンドマッサージャーが指の変形予防にも効いてくれればなと思っています。

今回、私ども夫婦がやったことは、くれぐれも周りに相談せずにやらないようにしてくださいね。

参考:廣田彰郎 著,「リンパ浮腫の理解とケア」, 学習研究社, 2004